
台湾茶の中でも有名な東方美人茶は、茶葉がウンカに噛まれることでフルーティーな風味が生成される事で知られています。
実は、東方美人茶だけではなく、紅茶・高山茶の茶畑にも、気候によってウンカが発生することがあります!
茶畑にウンカが発生していると言っても、茶木の品種によっては虫に弱いものもあれば、強いものもあるので、必ずしも茶葉がウンカに噛まれる事が、良いこととは限らないのです。
ここ近年台湾では「貴妃茶」という、ウンカに噛まれた烏龍茶が市場に出回っています。「ウンカの香り」を売りにしているものでも、二煎目でその香りが消えてしまったり、飲めば飲むほど胸やけをしたりするものは、天然物ではなく、化学添加物などが入っている可能性があるので、購入時には十分気をつけてくださいね。
天然物の「ウンカ茶」というのは、蜂蜜の香りに近い熟したくだもののような香りがし、その特殊な余韻が長く続き、お茶が冷えた後にも美味しくいただけます。
気候に左右されやすく、決して大量生産のできるものではない「ウンカ茶」、でも一度飲めばその独特な香りに魅了される、というのも自然の恵みですね。